グローバルコースインタビュー
上智大学合格者4名へのインタビュー(2022年度 高校Ⅲ年生)
2022年12月8日現在で本校から上智大学進学予定者が6名になっています。その中で、グローバルコースから進学する予定者が4名いますので、今回はその4名へインタビューしてみました。
司:司会者
A:A君(生徒会長)
B:B君(バスケットボール部)
C:C君(吹奏楽部)
D:D君(生徒会執行部長)
司:合格おめでとうございます。
A、B、C、D:ありがとうございます。
司:まずは1人ひとり、上智大学の魅力を教えてください。
C:最初にここで話していいかはわかりませんが、何より上智大学という名前が大きいことです。私はカトリック信者ですが、2019年にローマ教皇が38年ぶりに来日された際に、忙しい中上智大学に訪れて、学生と対話したというニュースは私には衝撃的でした。
A:私としては東京にあるという点は大きいかもしれません。高校時代校外の様々なイベントに参加する中で、色々な人と関わりつながりができることの面白さ、重要性に気が付きました。上智大学は本当に様々な人と関わることができる場だと思います。
C:そういえば、試験の前日にもキャンパス内で外国人を多く見かけて、驚きました。
D:私が上智大学に進学したい大きな理由も留学生が多いことです。私も高校に入り、県外の人と交流が増えたことで様々な人の価値観を知りたいという気持ちが大きくなりました。
B:その国際性豊かという点は私も同意します。私は国際関係の学部学科に進み、英語も学習したかったので、上智大学の総合グローバル学部は私にとって全てを満たしてくれる場所でした。
A:先ほど言い忘れましたが、上智大学に興味を持った後に南山出身の上智大学の学生とつないでもらい、親身に相談に乗ってもらったことも私にはかなりのプラスでした。
司:国際性というのは皆にとって、大きな魅力なんですね。時代を遡りますが、皆がどうして南山高校へ進学してきたか聞きたいと思います。
A:私は公立高校受験に失敗し、家から近いという理由で南山を選びました。
A:私は公立高校受験に失敗し、家から近いという理由で南山を選びました。
B:私も公立高校の推薦入試で失敗し、部活動が盛んな南山にしようかなくらいの気持ちです。
D:私はオープンスクールで出会った先輩方がかっこよかったのと、南山の雰囲気が自分に合っていると思って、南山高校を受験しました。
C:私は3人とは違って、南山中学校出身です。もともとは神学生になりたくて、南山に来ました。
司:では、グローバルコースを選んだ理由を聞いていいですか。
A:私は南山は家から近いから選んだのですが、南山に来た1つの目的は留学するためです。中学校の頃から、高校2年からグローバルコースがあることを知っていましたので、2年進級時に迷わず選びました。また高校1年生の頃の担任の先生が「このコースは個性を活かせる場所だ」と説明してくれたことが大きかったと思います。
※ この学年は高校2年生からしかグローバルコースに入れませんでした。
C:私は「英語を聞いて理解したい」という気持ちで選びました。このコースには授業の中にオンライン英会話が組み込まれているという話を聞いたので。
B:私もC君と似ています。入学した年にはコロナの影響が大きく、なかなか思い通りの学校生活が送れませんでした。そもそも私が南山に来たのは勉強目的ではないのですが、コロナがあったせいで、定期テストを頑張ってみようかなと思い、勉強してみると意外と楽しくて。何より英語に興味を持てたので、このコースを選びました。
D:私はある先生から「君の考え方は面白いから、グローバルコースを目指してみれば」と声をかけてもらえたことがきっかけです。ちょうど英語の力も上げたかったため、このコースを選びました。
司:上智大学の話題に戻りますが。上智大学を中学時代知っていましたか?
A、B:正直知りませんでした。
C、D:名前は知っているというぐらいで
司:そんな状態から、上智大学に興味を持ったきっかけは何ですか?
B:高校2年の後半だったと思いますが、何となく英語を使った仕事をしたいので海外の大学か国際系の大学に進学しようかと考えていた際に、先生に紹介されました。
C:私も先生の紹介です。私は警察官になりたくて、法学部志望だったのですが、3年の春くらいに先生に哲学に関しても興味があるんじゃないと言葉をもらって、それから上智大学も紹介してもらいました。
A:2人と同じく私も先生からの紹介です。私は高校2年生の頃に演劇に参加させて頂く機会を得たのですが、原子爆弾やキリスト教などのテーマが盛り込まれた演劇でした。役を演じていく中で、世界平和に貢献したいという気持ちになり、平和活動に参加するようになりました。その中で、幸福とは何かという問いを自問自答していた時に、先生にその答えを見つける方法はたくさんあるが、神学という道もあるということを教わり、その時に上智大学も教えてもらいました。
D:私も最初は先生からの紹介です。高校1年生の時は私は楽天で働きたいと考えていたのですが、先生から上智大学の卒業生で楽天で働いている人が多いという話を聞き、自分で上智大学について調べ始めたのがきっかけです。
司:では、上智大学を志望するに至った理由を教えてください。
B:私はまずはすでに話をしたように英語を使える環境に進みたいということもありますが、グローバルコースで学んだことも大きいと思います。グローバルクラスではアントレプレナーシップ教育の一環で起業家に話を聞く機会がありますが、その中の数人が途上国支援をされている方で、自分も英語を使ってそういった仕事をしたいと考えるようになりました。その後、実際に途上国支援に行ったグローバルコース出身の先輩と話す機会を作ってもらって、上智でグローバルな視点とローカルな視点を身につけたいと強く思うようになりました。
※ アントレプレナーシップ教育とは、起業家精神を学ぶ授業です。他者に共感する姿勢、新しいアイディアを思いつく思考法を学びます。
B:私はまずはすでに話をしたように英語を使える環境に進みたいということもありますが、グローバルコースで学んだことも大きいと思います。グローバルクラスではアントレプレナーシップ教育の一環で起業家に話を聞く機会がありますが、その中の数人が途上国支援をされている方で、自分も英語を使ってそういった仕事をしたいと考えるようになりました。その後、実際に途上国支援に行ったグローバルコース出身の先輩と話す機会を作ってもらって、上智でグローバルな視点とローカルな視点を身につけたいと強く思うようになりました。
※ アントレプレナーシップ教育とは、起業家精神を学ぶ授業です。他者に共感する姿勢、新しいアイディアを思いつく思考法を学びます。
D:私はお話したように楽天に入るために上智大学を目指していましたが、高校2年次から「引きこもりの方々への支援」というテーマで探究活動を行う中で、「命」とは何かいう問いに興味を持ちました。そういった視点から上智大学を見直したときに、志望する学部は変わりましたが、上智大学が私が探究したいことにぴったりな場所だと心から思えたことが全てです。
C:私にとっての大きな分岐点は8月9日にアゼルバイジャンの大使が南山に来て、話をしてくれたことです。その講演会は英語で行われ、主にグローバルコースの生徒が参加しました。それまでは上智大学に進みたいとは思っていましたが、本当に法学部でなくてよいのかと決めかねていました。アゼルバイジャンの事情を聞く中で、紛争問題に興味を持ち調べるうちに、宗教的な視点でそういった問題の解決策を探すことに興味を持つことができました。
A:私は2年になりグローバルコースに所属したことで、校外の様々なイベントに積極的に参加するようになりました。外の人と色々な形でつながりを持つ中で、様々な問題や平和構築には、西校長が日頃から私達に語りかけてくれる「人間の尊厳のために」が深く関わっていることに気づかされたのが大きいと思います。私はキリスト教徒ではないですが、西校長の話してくれる教えにはとても共感し、大学でも同じ考えのもと学びを深めたいと考えるようになりました。
B:あとは全員に言えることですが、南山に「カトリック高等学校対象特別入学試験」があるのも大きかったです。時期が早めにありますので、是非挑戦してみたい、落ちても良い経験だという思いで、受験することができました。
司:最後に、グローバルコースにいたからこそ上智大学受験に有利に働いた点はありますか。
C:私は英語に特化して勉強できたことです。私自身英語を話したいという気持ちはありますが、得意教科ではありません。その中でグローバルクラスにいるとオンライン英会話があったり、ネイティブの先生が日常的に英語で話しかけてくれ、英語や外国が遠いものでなく自分の日常と関係があるものだと考えることができると共に、英語力はグローバルコースに入る前と比べると飛躍的に成長したと思います。大学入試、特に総合選抜や学校型推薦では英検を取っておく必要があるので、その点で良かったと思います。
A:私は気持ちの面でかなり助けられました。グローバルコースではB君が言っていたように起業家の話聞く機会があり、またグローバルコンピテンスという授業で世界で活躍するための心構えを学ぶことができます。そこで何度も言われていたのが「あきらめないこと」「周囲の批判に流されず、自分の姿勢を貫くこと」という言葉です。私にとって上智大学は高嶺の花です。しかし、グローバルコースで学んだ姿勢で臨むことで、そういった大学に合格することができました。
※ グローバルコンピテンスとはグローバルコース特有の英語で行う授業です。異文化理解や多様性の重要性などを学びながら、世界で活躍するマインドセットを行います。
B:私は前に話したように、グローバルコースで学んだことが自分の大学で研究したいことの決定に大きく影響を及ぼしました。それ以外にもA君が話したようにグローバルコース特有の授業があり、向上心があればそれを際限なく引き上げてくれる環境だったと思います。そういった点でも、私が上智大学を志望する大きな助けになったと考えています。
D:私は2点あります。1点目は個性が強いクラスメイトから様々な刺激をもらえたことです。グローバルコースでは話し合う機会も多いので、クラスメイトの面白い考え方に触れ、もっと大きな世界を見たいと思うようになりました。もう1点は、他の人の話にも出てきましたが起業家の話を聞き、その行動力に影響された点です。起業家の方々は学生時代から色々な活動をされていて、私もその人達の話聞き、子どもの仕事体験をサポートする活動に参加するようになり、そこでの学びが入試で活きたと思います。
司:今日はありがとうございました。4人は合格を決めた後も、大学での学びを充実させるために、さらに高いレベルの英語力を身につけようとしていると聞きました。頑張ってください。
A、B、C、D:ありがとうございました。