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「共生と多様性」を尊重する価値観の醸成
文化部合同発表会

純心×南山 文化部合同発表会

純心×南山 文化部合同発表会

 8月11日(木)山の日 初開催となりました「純心×南山 文化部合同発表会」が、長崎市千歳町にありますチトセピアホールにて、無事終了いたしました。
今年度、カトリックのミッションスクールという共通点を持つ、女子校の純心中学校・純心女子高等学校と、男子校の本校との間で始まった「教育連携」ですが、その取り掛かりとして、両校の文化部による合同発表会を行いました。
 当日は新型コロナウイルス感染対策を徹底しながらの開催となりましたが、計画当初の予定を大きく越えてほぼ満席となりました。 
オープニングでステージ上の緞帳(どんちょう)が上がると、純心のシスターである佐古校長先生が緑色のベンチに腰掛けており、そこへ神父様である南山の西校長先生が話しかけて始まるという、前代未聞、両校の校長による演劇という驚きの演出で幕を開けました。その中では、「純心は純心のままで、南山は南山のままで、お互いの良さを認め合いながら、多様性を受け入れる社会にしていきましょう」という、今回の連携の趣旨も語られました。 
 両校長のお芝居から繋がるように入っていった南山高校演劇部のオリジナル作品「赤い蝉」は、現代を生きる普通の青年2人が、老人から原爆体験を聞き、自分たちの生活を重ねるという青春と原爆をテーマにした内容で、笑いと感動の渦を巻き起こしてくれました。
続く、南山中学・高校の吹奏楽部は男子校の元気良さとマーチングの面白さを存分に表現した内容で、「教えて石原先生!」では生徒たちがマーチングの動きを観客に教える場面もあり、少人数ながらも会場を大いに盛り上げていました。
 休憩後の純心中学・高校吹奏楽部は、同校卒業生の大島ミチルさんが作曲した「Nagasaki Green and Blue」など、女性らしい優しくしっとりした演奏がありながら、最後の「銀河鉄道999」では立ち上がってポーズを決めるなど、パワフルさも見せてくれました。
 ラストの純心高校音楽部のコーラスは、観客席に座っていた部員たちが立ち上がってその場で校歌を歌い出し、歌いながらステージの上下に並んでいくという斬新な演出から始まりました。今回のテーマである「平和と多様性」を意識した「鎮魂歌―明日―風の中の挨拶」では、無伴奏ながら歌で荒れる風を表現し、続く「千羽鶴」でも全国トップレベルという圧巻のパフォーマンスで、会場を魅了してくれました。 
 会場設営や受付などの裏方、司会生徒も協力しながら進めている和やかな進行で、エンディングまで男子校と女子校が協力し合いながら、お互いの良さを存分に出し切ろうという雰囲気でした。
 ホールスタッフの方々も、「帰られるお客さんたち、みんな満足してましたよ」とおっしゃっていて、観客も関わったスタッフさんたちも胸一杯になっていたようでした。
 初めての試みでありながら盛況に終わった「純心×南山 文化部合同発表会」。ご協力いただきました皆様はもちろん、お越しいただきました観客の皆様、誠にありがとうございました。今後も両校の教育連携が行われますので、ご協力、よろしくお願いいたします。