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ウクライナからの留学生による講演
2022-10-11
カテゴリ:中学校
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 10月5日(水) 中学2年生を対象に、ウクライナからの留学生による講演を開きました。中学2年生は、読書科という授業で吉田ルイ子さんの『見つめられる日本』という本を読み、国内外の人種差別について考えてきました。しかし、海外に行くことも難しい状況の中、「海外と何の関係があるのか」「人種差別のために何ができるか」とリアリティを持って考えることが困難でした。そこで読書科では、これまでにコンゴ民主共和国・レソト王国・ガーナ共和国など、さまざまな国から来ている留学生の方をお招きし、その国の紹介や日本の印象、日本にできることなどを聞いてきました。
 今回、長崎大学に来ている留学生の方々呼び掛けていただいたところ、数名の方が授業をしたいとのことでしたので、その中から、ウクライナのセラフィマさんにお願いしました。
 ウクライナと言えば、現在、ロシアとの戦争状態にあり、世界でもその動向が注目される国ですが、実際、どのような国なのか、我々も全く分かりません。国の状況も大変な中、日本に来たばかりというセラフィマさんにウクライナの紹介をしていただきました。
 お話では、ウクライナの国旗の意味やヨーロッパにおける位置関係、食べ物や特産物の紹介をたくさんしていただきました。中でも、ウクライナの伝統舞踊「ホパーク Hopak/Gopak」を見たとき、男性が両足を大きく広げて何度も高く飛び上がる動きの激しさには驚きの声が上がりました。
 国旗の説明では、「平和で安定し、澄んだ空」を意味する青と、「穀物の豊かな大地」を意味する黄色ということを教えていただき、現在の戦時下にある状況を考えると、一刻も早く、平和な空と豊かな大地に戻ってほしいと感じることができました。外で民族楽器を演奏する映像を観たときも、本来、自然に囲まれたのどかな国にだということを知ることができました。
 また、戦争前の町の写真を見ても、クリスマスを盛大に祝ったり、イルミネーションで家々が華やかに彩られたりしていて、テレビで見る殺伐とした雰囲気とは全く違い、戦争の悲しさを実感させられました。
 授業後も、気になることがあった生徒数名がセラフィマさんに質問しており、やはり外国の方に来ていただき、直接、その国のことを聞くというのは、生徒たちにとって学びの刺激になると感じました。これからも様々な国の人々に来ていただき、より現実味を持って世界のことを考える生徒たちに育って欲しいと考えます。
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