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中学2年生 西アフリカのシエラレオネについて学ぶ
2023-11-23
カテゴリ:中学校
注目
 11月8日(水)中学2年生が読書科の授業でシエラレオネの方にお話を伺いました。
 生徒たちはこれまで、『見つめられる日本』(吉田ルイ子 著)という本を読み、南アフリカのアパルトヘイトや、世界の人種差別について調べてきました。その中で、毎年生徒たちは「アフリカ諸国と我々と何の関係があるのか?」という思いが出てきます。そこで読書科の授業では、毎年、アフリカ諸国から長崎に留学されている方に来ていただき、その国の紹介と、日本に来ている理由、日本の印象などを話していただき、日本とその国がどう繋がっているのか考える機会にしています。
 今年も複数の留学生の方に名乗りを上げていただき、その中から西アフリカにある「シエラレオネ」という国から長崎大学大学院に留学されているサミュエルさんにお願いしました。サミュエルさんは高校の化学の先生で、小説も書いたり、研究家でもあったりするそうで、とても穏やかで、シエラレオネのことを知ってもらいたいという情熱を感じました。

 生徒たちへの話では、シエラレオネが自然と資源が豊かな国で、過去に奴隷の国であったこと。現在では世界中に開かれ、海に面した首都「FREETOWN(フリータウン)」が大きな港町であること。国内には18の部族があり、それぞれの民族で文化が異なることなどを紹介していただきました。途中、部族の伝統的なダンスや紹介映像も見ることができ、アフリカ特有のリズミカルなダンスを楽しむこともできました。
 また、サミュエルさんは日本に海洋ゴミの問題を研究しに来ているそうで、研究したことをシエラレオネに持ち帰り、国の問題解決に生かしたいということでした。長崎を選んだのは、原爆について知っていって、いくつかの候補地の中でも、悲しい歴史を持った「NAGASAKI」の地に住み、是非、その歴史を知りたいと考えたからだそうです。
 日本や長崎の印象として、国の医療・教育・道路や水道などのインフラが整備されており、テクノロジーが世界でも最先端を進んでいる、非常に整った国であるとのことでした。さらに、日本人の優しさに触れ、その親切な国民性に驚いているようでした。一方で、日本人のシャイな面にも触れ、あまり踏み込んだ話をしないように気を付けているとも述べられていました。
 1クラス45分間では伝えきれないということで、後からメールで生徒たちに伝えたいことを送るとのことでした。

 生徒たちも実際にアフリカ系の人に会って話を聞き、初めて知ることばかりで、大きな刺激を受けた様子でした。今まで「関係ない」と思っていたアフリカ大陸のことを、一気に身近に感じ、非常に有意義な時間でした。
 これからこの日のことを胸に成長し、自分たちに何ができるのか、何をすべきなのか考えてくれることを願います。サミュエルさん、ありがとうございました。



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