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高文連図書専門部

第32回 九州地区学校図書館研究大会 第3分科会
2007-10-24
本校図書委員会は長崎西校図書部とともに、長崎県の高等学校の生徒代表として実践発表を行いました。
読書へ誘うための取り組みについて
◆はじめに
私たちの学校はカトリックの男子校です。毎朝、朝のホームルームの中で「朝の心」という神父様による講話を全校生徒が黙想をして聞く時間があります。よって現在多くの学校で取り組んでいる「朝の読書」はありません。そのために私たちは全校生徒が一人でも多く図書館に足を運び、本と出会うことができるように工夫をしています。
 
◆図書委員会活動について
(1)組織
  • 図書委員会は生徒会の組織の中に構成されています。
  • 図書委員長1名 副委員長2名…生徒会役員から選出
  • 図書委員36名…中学1年生から高校3年生、クラスで1名選出
(2)活動
〔目標〕一人でも多くの生徒に図書館を利用してもらい、本との出会いをコーディネイトする。
  1. 貸出手続き(カウンター当番)
  2. リクエスト受付整理
  3. 広報紙作成
  4. 季節ごとの展示案内作成
  5. 書棚の整理
  6. 選書
  7. 店頭購入etc…
 
◆図書館の利用者を増やすための取り組み
「朝読」のない本校において、まず図書委員会で積極的に取り組んでいるのは、図書館の利用者を増やす取り組みです。幸いに本校の図書館は校舎の中央部に位置し利用しやすい立地条件が整っています。また、先生方が授業で積極的に図書館を利用していただくことで、その後の利用率が確実に上がっています。
 
  1. オリエンテーションの実施…4月当初に図書館の紹介、利用の仕方の説明会を実施。
  2. お昼の放送を使った図書館の案内…図書委員会からの連絡をお昼の放送の中で行う。
  3. 授業での積極的な図書館の利用…授業で図書館を利用すると、その後利用率があがる。〔先生方の「心に残る一冊の本」コーナーの設置〕
  4. 広報紙で図書館での取り組みを紹介する…特に新着図書の紹介に力を入れている。
  5. 他校の図書委員との交流…他校での取り組みを知ることで自分たちの活動にも取り入れてみる。〔交流会や研究大会に積極的に参加しています。〕
  6. 情報の発信地としての図書館…イベントの紹介や県立美術館の展示案内の他、進学に関する情報等を随時発信する。
  7. 文化部の作品展示…写真部や美術部の作品を定期的に展示。
  8. くつろぎの空間を演出…館内にはクラシック音楽を流し、観葉植物を随所に設置し、本を読むだけではなく、ホッとできるくつろぎの空間を演出している。
  9. 生徒会活動との連携…生徒会活動との連携をはかり、図書活動が広まる企画を積極的に進める。〔生徒会役員と図書委員会が協力して「高校総体応援案内」などを政策〕
  10. 文化祭での企画参加…文化祭において、「お茶と和菓子」で来館者をもてなして好評。また、様々な企画を実施。
 
◆読書への誘い
図書館へ足を運んだら、次はいかに本を手にとって借りて帰るかということです。そこで私たちは貸出が増えるように、色々工夫をしています。
  1. 図書委員による本の紹介文作成…図書委員が読んだ本の簡単な紹介文を作成し、本の横に掲示する。
  2. テーマ展示…あるテーマや話題のある社会問題などに関連する本を1カ所に集めて展示しています。
  3. リクエスト・予約カードの利用…リクエストカードに希望の本を書き込み、図書委員会などで検討後購入し、入荷したら本人に連絡する。
  4. 中学生へ図書館100選図書の案内…図書館で選んだ100冊を紹介し、中学生に案内している。
  5. 新聞のスクラップ掲示…新聞のスクラップを行い、掲示し、関連する書籍を同時に掲示することで、高校3年生の小論文対策に役立ててもらっている。
 
◆取り組みの結果
〔現在1日90人~180人が図書館を利用しています。〕
図書貸出人数の推移
2000年までは、図書館は自習室として使われ完全なる「閉架式」でありましたが、2001年から「図書館・図書活動改革」を実施し「開架式」へと移行しました。本の選書も生徒たちが読みやすいものへ変わっていきました。それと同時に、図書館が生徒にとっての中心の場所となり、本を読む生徒が増加してきました。
貸出冊数の推移(生徒の自主的な貸出のみ)
貸出冊数は「ハリーポッター」「世界の中心で愛をさけぶ」などのベストセラー作品の図書委員による広報活動により、多くの生徒が影響を受け、読書の楽しさや感動を味わったことで大幅に貸出数が増加しました。
◆まとめ
5年前まで本校の図書館は、ほとんど利用されない図書館でしたが、新しい本を積極的に購入し、図書委員会の組織改革、平湯モデル書架の設置、広報活動、図書委員の交流会などを積極的に進めていくことで明らかに貸出冊数が増加しました。今年度から創設された長崎県高等学校文化連盟の図書専門部「ライブラリーフェスティバル」においても積極的に参加し活動しています。そのような取り組みが、しだいに図書館全体の利用者数の増加につながって、活気あふれる図書館となってきました。
 
今後も更に図書館が学校の中心的存在になるように図書委員会全体で頑張っていこうと思います。
 
(第3分科会長崎南山高等学校図書委員会 発表資料から)
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