卒業生からのメッセージ

経験者だから分かる先輩からの熱いメッセージ。

 

 

 

平和公園に近い浦上の丘に立つ南山は、これまでに1万6千名を超える卒業生を社会に送り出しています。彼らは、南山で培ったカと個々のバイタリティを発揮し、各界で活躍しています。人は皆、与えられた場所と時間、そして能力を十二分に発揮して、「自分の花」を咲かせようと努力します。「みんな違って、みんないい」そんな多くの仲間が、南山にはたくさん集まっています。皆さんの才能を南山で開花してみませんか。

 


 

 

 

 

 

 

 

 

私は現大学に入学して8年が過ぎました。考えてみると南山中学校と高校で過ごした6年間よりも長い年月となりました。入学以来常々感じていることは、日々の生活では「決断を迫られる瞬間が数多くある」ということです。人は自由を手にする代償として決断を求められることになると思います。己が責任を持って決断を下す、決断の基盤となる自身の行動規範を確立していくというプロセスは、若者が大人になっていく過程の重要な要素の1つと言えるでしょう。授業の予習・復習を行うか否か、友達と遊びに行くか否か、というものも決断の瞬間でしょう。私は決して学業を常に優先すべきと言ってるのではありません。友人や家族との時間を大切にし、豊かな学生生活を過ごすことはとても大切なことです。重要なのは、1つ1つの決断に責任を持つことです。その決断によって生じる結果が如何なるものであろうとも、納得して歩み続けることです。そうすれば後悔といったものに脅かされることなく、より良い人生を歩んでいけると私は信じています(後悔という言葉は若い皆さんにはあまりピンとこないかもしれませんが)。

そのような決断力を培った場として、私は母校南山を今も誇りに思っています。皆さんの1つ1つの決断が素晴らしい学生生活に向かっていくことを遠方よりお祈り申し上げます。

 


 

 

 

 

 

 

 

 

学校での授業や勉強というものは一見、「社会に出て本当に必要か?」とか、「そんなん知ってても役に立たないし…」と思うことがたくさんあると思います。社会に出て数学や物理の難しい公式を使うことなどないし、歴史の授業で習った偉人のことなんて知らなくても生きていけるのかもしれません。しかし、「分からないことが分かるということや、知らなかったことを知るというのは非常に面白い」という気持ちで取り組めば勉強自体は楽しいものになります。面白いと感じるかどうかは自分の気持ちの持ち方次第で、知ることや分かることが楽しいことだと感じてくれば勉強も苦ではなくなります。自分から知ることは楽しいことだと思って積極的に勉強出来たら、中学高校の6年間はより良いものになるのではないでしょうか。

南山で勉強することの楽しさを見出した私は、今、医療の現場で貢献できる人間となるべく日々学んでいます。そして今の勉強も「知ること」の楽しさに満ちあふれています。中学・高校の6年間だけではなく、その先を見すえた指導をしてくださった南山の先生方に、今は感謝の気持ちで一杯です。みなさんも楽しみながら自分の夢を実現してください。

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 「人間万事塞翁が馬」という故事成句をご存知ですか。人生には良いことも悪いこともあるが、落ち込むことなく浮かれることなく状況に冷静に対応していくことの大切さを伝える故事です。南山に入学する生徒の多くは「特別進学クラス」といえども「公立受験に失敗した生徒」が大半を占めています。しかし、そこで受験の失敗を引きずっていつまでも落ち込むか、それともその状況をバネに反省しながら次のステップに進んでいくかが高校生活を左右することになります。南山に入学後、先生方の厳しくも丁寧な指導や励ましで、すぐ前向きな姿勢で高校生活をスタートすることができました。何事もなく順調に過ぎてゆく人生もあれば、うまくいかない経験にとまどう人生もあるかと思います。私は、躓きを経験したからこそ、南山での高校生活に張りが出て充実したものとなりました。

特進クラスは、勉強はもちろんですが、学校行事にも一致結束して取り組む団結力があり、同じ目標に向かって突き進むエネルギーにあふれたクラスでした。そのエネルギーこそが、厳しい受験勉強に前向きに取り組む雰囲気を作り上げていったことは間違いありません。そして南山の3年間を自信の源としてこれからもがんばっていきたいと思います。

 


 

 

 

 

 

 

 

 

高校入学にあたって私が抱えていた大きな不安は、かなりの遠距離通学が高校生活にとって不利に働かないかということでした。国公立進学クラスは毎朝7時30分から補習があり、始発バスに乗っても間に合うかどうかの時間です。通学時間が長い上に、補習を完全に受講できないのではないかという不安を抱えての高校生活のスタートでした。しかし、長い通学時間も工夫次第では、その時間を勉強しながらの有効な時間に代えることもできるし、補習に遅れても先生方や多くの級友がその分のフォローを買って出てくれて、勉強に支障を感じることはありませんでした。国公立進学クラスは地元の国公立大学を目指している生徒がほとんどですが、私の学びたい理学部は地元の国公立大学にはありません。その様なときに、進路指導の先生や担任の先生からは、たとえ難易度が高くても希望する学部を受験することを優先するようにアドバイスをいただき、そしてそれを実現するための学習方法や受験への準備を細やかに指導していただきました。

たとえ十分に恵まれた状況ではなくても、創意工夫と努力、そして周囲の人々のサポートとアドバイスで自分の夢を実現できることを実感した高校生活だったと思います。



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