東京演劇集団・風『Touch~孤独から愛へ~』を鑑賞

10月4日(金)本校体育館で「芸術鑑賞会」を実施しました。10年以上前に定期的に実施していた行事ですが、今回、校内の文化力向上を狙い、復活しました。以前取り組んでいたときに生徒として観ていた先生もおり、そういった先生方からは復活を期待する声も出ていました。まさしく「満を持して」の開催です。

今年は「東京演劇集団 風」の皆さんに来ていただき、『Touch~孤独から愛へ~』を上演していただきました。早朝、生徒が登校する前から体育館でのセット搬入が始まり、急ピッチで組み立てられていきました。途中、途中、生徒たちも興味津々でのぞきに来て、体育館に大きなセットが組み立てられていくのを見ては「すげぇ、すげぇ」と驚いていました。

10月、気温はまだ30度近くになる日が続き、会場は暗幕で締め切っているという状況でしたので、次第に熱気がこもり、暑苦しいくらいでした。しかし、いざ芝居が始まると、役者さんたちの迫力の演技に引き込まれ、生徒たちも我を忘れて食い入るように集中して観ていました。
内容的にはアメリカが舞台という設定で、孤児である兄弟が、ある老人との出会いで成長していくというもの。中高一貫校なので、中学1年生にはやや難しかったところもありましたが、生徒同士、どういう意味か話し合ったり、休憩時間や終了後に先生たちに聞いていたりしました。内容を話し合ったり、人に聞いたりするということは、興味を持ったということかと思います。
何より、「初めて演劇を観た」という声が多く、その機会を作れたのは大きいと考えます。演劇はエンターテインメントではありますが、話の構成や時代背景、セットの作りやセリフの意味など、頭をフル回転させて状況を読み取ろうとします。生徒にとっては非常に頭の疲れる有意義な学びになっています。また、鑑賞後には充実感ややる気を得て、日々の生活を頑張ろうと気力が湧いてきます。「あのセリフの意味は何だったのだろう?」、「あの時の役者さんのあの動きは何を意味していたのだろう?」など、普段の授業や、日常の受け取り方も変わってきます。時として一つの演劇で人生が変わるかもしれません。

公演終了後には運動部が片付けを2時間以上手伝ってくれて、劇団の人達とも旅先のことや、道具のこと、役者の体調管理など、交流をしていました。運動部ではない生徒も3人ほど手伝いに来ていました。この生徒たちは舞台芸術に興味があるようで、劇団の人達に将来の自分を重ねていたのかもしれません。学校にとって、大変素敵な一日と成りました。

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